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2012年末の中国ネット人口は5.6億人、モバイルユーザー率75%に成長

Internet User in China reached 560 Million
中国のインターネット管理機関である「中国互聯網絡信息中心(CNNIC)」が、2012年末時点での中国におけるインターネット利用状況についての定期レポートを発表しました。

レポートによるとネット人口は5.6億人にまで増加、対人口普及率も42.1%にまで増加しました。
またネット利用者のうち約75%にあたる4.2億人が携帯電話を利用したインターネット利用を行っています。

今回のレポートで興味深かったデータは、現在ネットを利用していない人たちに対する利用意向調査結果です。
77 Percent of Non-Internet users will not use Internet in the future

現在インターネットを利用していないユーザーの77.3%は今後もインターネットを使わないとの意向を示しています。
ネットの普及率が伸びている状態で、非ネットユーザーの中で今後もインターネットを使わないという割合も増えているということは、非ネットユーザーの中に「ぜったいに使わない」固定的な層が存在するということです。

ネットを使わない理由としては、パソコンの使い方が分からない、インターネットをする時間が無い、パソコンを持っていない、年齢が高すぎる/低すぎるなどが挙げられていますが、「今後もぜったいにネットを使わない」とするネットユーザーに限ってその理由を見てみると、パソコンが分からない66%、年齢が高すぎる/低すぎる23%、ネットする時間がない13%、パソコンを持っていない11%、などとなっています。

年齢に関しては、年齢が低すぎるとするユーザーで、今後もインターネットを使わないということは考えにくいので、年齢が高いユーザーはパソコンの操作が分からず、今後もパソコン利用の必要性が薄いため利用意向がないということでしょうか。

ネットユーザー全体に占める年代別の比率で見ると、20歳代が30%、30歳代が25%であるのに対し、50歳代は全体の4%、60歳以上は2%以下となっており、大きなギャップが存在することが分かります。

[CNNIC 中国互聯網絡発展状況統計報告 2013年1月版(PDF)]

 

つぶやき
ずっと更新できていませんでしたが、また再開です。

 

 

中国で正しいマーケットを絞り込む意味

中国は大きい国です。

960万平方キロという、日本の約26倍の広大な国土は、極東から中央アジアにまで達し、そこには56の民族が、日本の約10倍の13億5000万人も住んでいます。
我々が一般的に想像する「中国人」とは、人口の大部分を占める漢民族のことですが、その漢民族の間でさえも、東西南北住む場所が異なれば言葉も生活習慣も大きく異なります。
一方で日本は、狭い国土に単一の民族が暮らし、各地の方言はあるものの、標準語が理解できないという人はいません。

このような市場の基本的条件の違いが、企業のマーケティング戦略にどれほど大きなインパクトお与えるのか、単純化してみました。

中国と比較してマーケットの条件がシンプルな日本を、常に2つの選択肢がある3レイヤーに表しました。
比較的シンプルな市場条件 2選択肢×3レイヤー上図のように、常に2つの選択肢が存在する場合、3レイヤー目では8つに分岐します。(2の3乗)

ではちょっと複雑な市場の場合どうなるでしょうか。
中国のように、日本と比較してセグメンテーションの要素が多い市場を考えてみます。単純な場合と比較して選択肢とレイヤーをひとつずつ増やします。
比較的複雑な市場条件 3選択肢×4レイヤー常に3つの選択肢に分岐していく場合、シンプルな市場と同じ3レイヤー目でも、既に27パターンに分岐しています。さらにひとつレイヤーが加わると分岐は81パターンとなり、シンプルな市場の10倍の分岐ができてしまいました。

全てのパターンに対して等しくマーケティング予算を分配すると仮定すると、パターン数が10倍になった分、分配される予算は10分の1に薄まってしまいます。

中国市場の場合、国土の広さや世代間のギャップ等を考えると、パターンの増加はこれ以上になってしまうかもしれません。一方で「中国市場には日本のマーケティング予算の10倍を使おう」 なんて話しは聞いたことありません。

マーケティング予算は広く薄く使ってしまっては何の効果もでませんので、自社の製品やサービスに最適の市場セグメントを選択して集中することが重要となります。

いつもクライアントに「ターゲット市場を絞り込まなければダメです。」と言っているのですが、こうやってビジュアル化すると恐ろしいくらい明確になりますね。

 

つぶやき
最近は物騒なニュースばかりですが、
畑を借りているファームのおじさんは「冬瓜でかいねぇ」
なんて声かけてくれて、 いつもと変わらずやさしいです。

 

ソーシャルメディアの効率的なマーケティング活用にはユーザーの可視化が重要

Unknown user

昨日、展示会などの開催や、業界専門ウェブサイトの運営をしているグローバル企業のマーケティング会議でお話させて頂く機会がありました。

僕が準備したテーマは、どうやってユーザーの価値を高めるかということです。
マーケティング活動全体におけるユーザーの総価値は、

ユーザー数 × コンバージョン率 × 消費金額 × 消費頻度

みたいな式で表せると思うのですが、重要なのはどうやって「質の高いユーザー」(高コンバージョン、高消費金額、高消費頻度)を育てるかです。

最近の世の中は情報であふれています。
テレビや新聞といった伝統的なマスメディア、企業のウェブサイトなどに加え、様々なソーシャルメディア経由で情報を得ています。
多様なチャネルでユーザー体験をコントロールするのは大変です。
昨日のプレゼン後も一番多かった質問は、どの程度ソーシャルメディアにリソースを割くべきかということでした。

ソーシャルメディアを企業のマーケティング活動に利用するのは当たり前のようになってきましたが、運営には多くの手間がかかります。
TwitterやFacebookのタイムラインは、情報を頻繁に更新しないとすぐに埋もれてしまいますし、サービス毎にフォーマットが異なるため、コピーも変えなければなりません。

そんな時に重要なことが、ターゲットとなるユーザーを可視化するということです。

誰のために、どんな効果を狙って情報を発信するのか。

ターゲットユーザーの定義がしっかりしていないと、無駄な作業が多くなってしまいます。ある調査では、ソーシャルメディアを利用したマーケティング活動のうち、売り上げに結びついているのは5%のみ、あとの95%は無駄な作業との結果だったそうです。

ユーザーからの反応がダイレクトに来るソーシャルメディアだからこそできるマーケティング活動もあると思いますが、ユーザーのコメントに振り回されることも度々あることと思います。
しかし、ターゲットとなるユーザー像がしっかりと定義できていれば、各サービスでの活動にも「軸」ができるのではないでしょうか。

 

つぶやき
今日は帰宅してから日曜大工でした。
中国の住宅はスゴいです。