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中国の街から書店が消えています

街角で見かけるニューススタンド

2011年7月に米国の大手書店チェーンのBordersが倒産しましたが、中国でも伝統的な書店はどんどん減少しているようです。

2007年から2010年の4年間で、中国の民営書店は1万軒も減少したそうです。
確かに、上海でも街中で書店を探すのは一苦労です。
日本ではちょっとしたショッピング街へ行けば書店が見つかりますが、上海では最近新規オープンするショッピングモールでも書店を見かけることはなくなりました。

最大の要因はネット企業の台頭でしょうか。
アマゾン中国や当当網といったネット企業は、豊富な品揃えと低価格を武器にシェアを伸ばしてきています。
日本の書籍は再販売価格維持制度で定価販売が法律で義務付けられていますが、中国に同様の制度はなく、値引き販売が行われています。
伝統的な書店の多くが定価販売であるのに比べ、ネットでは新刊書も20%程度の値引き販売が多いようです。

消費習慣の変化も大きいと感じます。
先日もご紹介したとおり、電子書籍が普及してきており、ネットからコンテンツをダウンロードしてPCや携帯端末で読む消費者が増えています。
またフリーペーパーも多数発行されており、駅や店舗等で簡単に手に入るため、カジュアルな読み物として人気です。

一方で都市化による家賃の上昇は店舗経営を苦しめているようです。
ネット企業に品揃えで対抗するには、大きな売場面積が必要ですが、売場を拡大すればそれだけ家賃負担が大きくなります。
店舗経営の総コストに占める家賃の割合は、一般的に10~15%程度だそうで、この割合以上になると経営が厳しくなるそうですが、北京や上海といった大都市では家賃の上昇が激しく、この比率を超えることも珍しくないようです。

中国では、新聞や雑誌はニューススタンドで買うのが一般的なので、普段の読み物は書店まで行かなくても用が足りることが多いですが、僕は書店の雰囲気が大好きなので、やはり書店が街から消えていくのは寂しいです。

 

つぶやき
書店やCDショップが街から消えていくのはグローバル共通のようです。
店員さん手書きのPOPを読むのが好きなんです。

 

淘宝が提供する価格比較サイト 一淘(いーたぉ)

最近ますます加熱している中国のEコマース市場ですが、その中心的プレーヤーである淘宝(たおばお)が、自社の持つ膨大な商品情報をベースに、価格比較サイトをオープンさせました。

一淘のサイトは一見すると普通のEコマースサイトに見えますが、通常の「カゴに入れる」ボタンに代わって「比较价格(価格比較)」のボタンとなっています。
淘宝が提供する価格比較サイト『一淘』

商品へのリンクをクリックすると、淘宝をはじめ複数販売者の価格や、商品に対するユーザー評価などを見ることができます。
僕も気になっているSony EricssonのXperia Playを見てみると、12社の販売者が、1940.00-3499.00元で販売中となっています。結構価格に開きがあるところが中国らしいですね。
商品ページでは複数ショップの価格比較が可能

この一淘、この秋口から急速にアクセス数を伸ばしているいて、最近大手のEコマースサイトが一淘に価格情報を提供するかどうかがニュースになっています。
急速にアクセス数を伸ばしている『一淘』

一淘の情報ソースは3種類あります。
まずは運営母体である淘宝のデータ。C2CとB2C両方のサービスから情報を取得しています。
次に提携するパートナーサイトからのフィード。
そしてクロールによるWebサイトからの情報取得です。

京东商城(360buy.com)や苏宁易购(suning.com)といった大手サイトは、一淘への情報提供はしないと発表していますが、アマゾンは中国におけるプロダクト検索の影響力はまだ小さいとして静観の構えです。

 

今までは淘宝で商品価格の相場を掴む人が多かったのですが、一淘ならB2CもC2Cも同時に価格比較ができるので、相場を知るには便利なツールですね。
販売者にとっては、ますます価格競争が激しくなりそうです。

 

つぶやき
アマゾン中国がこれまでの『卓越亚马逊』から『亚马逊』へとサービス名を変更しました。と同時に、上海郊外の昆山に12万平米の物流センターを稼動させ、上海を中心とした華東地区への当日配送をスタートさせました。
アマゾン本気モードです。

 

メディア系通販の2強 アマゾン中国と当当网(だんだんわん)

中国のメディア系通販(書籍、音楽ソフト、映像ソフト等)でトップを争うのが、アマゾン中国(卓越亚马逊)と当当网です。

先日ご紹介したiResearch社の調査でも、両者とも上位につけています。
Alexaによる獲得リーチや
Alexaによるアマゾン中国と当当网の獲得リーチ

百度指数によるブランド名検索数でもしのぎを削っています。
百度指数によるアマゾン中国と当当网のブランド名検索数

アマゾン中国(卓越亚马逊)
アマゾンの中国での展開は、卓越网(じょうゆえわん)という中国ローカルのEコマースサイトが出発点です。
アマゾン中国(卓越亚马逊)ホームページ

2000年に設立された卓越网ですが、2004年8月にアマゾンに完全買収され、「卓越亚马逊」となり現在へ続いています。
私が上海へ来た当初は、まだメディア系以外の品揃えもイマイチでしたが、最近では品揃えが充実し、配送も迅速で使い勝手が良いです。

 

当当网
李国庆さんと俞渝さんという夫婦によって1999年にサイト開設以降、メディア系通販の代名詞ともなりました。2010年11月には米国NASDAQ市場に上場を果たしています。
当当网ホームページ

当当网のユニークなところは創業者でしょうか。夫婦で経営というのもネット系では珍しいですが、二人とも出版業界出身と異色です。
ジャーナリスト的気質があるのでしょうか、百度の検索広告単価が高騰した際は検索広告からの撤退を発表し注目を集めました(さすがにトラフィックへの影響が大きかったらしく、数ヶ月で復活しましたが…)。

 

激戦の両社ですが、最近はAmazonが追い上げを加速しているようです。やはりプラットフォームの開発力の差なのでしょうか。

 

つぶやき
先日ご紹介した、淘宝商城(タオバオモール)の2012年出店規則問題ですが、商務部(日本の経済産業省に相当)も介入し、淘宝に対し中小企業の保護を求めました。淘宝は17日に出店規則変更の延期を発表、騒動は収束へ向かうと思われます。