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京東商城がラグジュアリー商品の通販サイトをオープン 360TOP.COM

家電・PC用品などを得意とする、ネット通販大手の京東商城(360buy.com)が、ラグジュアリー商品の通販サイト『360Top(360top.com)』をオープンしました。

アルマーニ、ボッテガ・べネタ、シャネル、グッチ、エルメス、プラだといった、世界の著名高級ブランドのバッグ、時計、靴、アクセサリー、化粧品などを販売しています。
京東商城がオープンしたラグジュアリー商品の通販サイト『360Top』

商品の中には400万円を超える機械式腕時計や、150万円を超えるブランデーなどかなりの高額商品も含まれています。このような高額な商品の場合、支払い、配送、返品などのポリシーが気になります。

決済方法
オンライン決済、分割支払い、郵便局支払い、銀行振り込みに対応しています。オンライン決済は複数の第三者決済サービスを利用できるようになっています。中国の場合、オンライン決済で支払い可能な金額は銀行により異なり、1000元~2000元程度のところが多いですが、360Topの場合ラグジュアリー商品の販売ということなので、一部大手銀行は『銀聯』経由の支払いで1万元以上の高額支払いに対応しています。

中国でまだ珍しいのは分割支払いです。
信用市場があまり発展していない中国では、分割支払いのような個人に対する与信というのは珍しいです。オンラインで分割申請した場合、銀行の自動審査を利用するので、すぐに審査結果がわかるそうです。

配送
一般的なネット通販同様、宅配便を利用した配送のほか、指定場所まで顧客が受け取りに行くことも可能です。上海には受け取れる指定場所が8ヵ所あり、顧客が自分で指定できます。その場での支払いもできるそうなので、高額でオンライン決済が利用できない場合や、配送品質に心配がある場合などは自分で取りに行くのもアリかと思います。

返品
品質問題がなくても、購入後7日間以内であれば返品が可能です。
ただし未使用であること、再販売可能な状態であること(付属品が揃っている、パッケージに破損、変形などがない)など細かい規定があります。
一部カテゴリーの商品はその特性上返品できません。
返品規定は一般的なネット通販とさほど変わりません。

 

さすがネット通販大手の京東商城のサービスだけあって、スタートからサービスレベルが高いですが、ラグジュアリー品のネット通販がすぐに普及するかは未知数です。
上海にある高級ブランドのショップを見ると、大型でとても豪華な造りになっている場合が多いです。これは高級なお店での買い物が「有面子(メンツが立つ)」で購買体験の重要な要素となっているためです。

欧米や日本のように、ラグジュアリー市場がある程度成熟してくると、豪華な内装のショップでのお買い物体験よりも価格重視となり、ネット通販も成り立ってくるようですが、中国ではどのくらいのスピードでそのような状況になるでしょうか。
13億人の人口を抱える中国ですから、ネット通販は少数派だとしても、ビジネスとして十分に成立するだけの顧客がいるかもしれません。

 

つぶやき
年末までに集中ダイエットします。
とりあえず宣言!

 

家電通販ナンバーワン 京東商城(じんどん)

中国では家電系のカテゴリを一般的に3Cと呼びます。
Computer
Communication
Consumer Electronics
の頭文字を取っています。

その3Cネット通販でトップを走るのが京東商城です。
京東商城トップページ

京東をトップに、NewEgg、易迅が三大3C通販サイトですが、中でも京東のシェアは圧倒的です。
Alexaによるリーチ比較(京東、NewEgg、易迅)

1998年に北京で設立された京東ですが、以下最新の状況を列挙します。

2010年売上高約102億人民元(約1300億円)
従業員数5000人
登録ユーザー数1500万
サプライヤー数1200社
掲載商品数30万SKU以上(11カテゴリー)
一日の注文件数12万件以上
一日のページビュー数3500万PV

となっています。

京東は欧米の投資ファンドから集めた100億円単位の巨額の資金を物流と値引き原資に活用し、急速にシェアを増やしてきました。

特に中国でまだ整備が行き届いていない物流では、主要都市に物流拠点を設置、大都市圏は自社配送により当日配送を実現し、競争の激しい市場でサービス面での充実を図っています。また少し内陸部は配送業者への委託、西部のほとんど物流網が整備されていない地域は郵便局のEMSを利用するなど、物流網の発展に伴ったサービスレベルを設定しています。

また2011年8月には中国でのオンライン決済のデファクトスタンダードである、支付宝(Alipay)のサポートを終了、現在では代引き、銀聯カードによるオンライン決済、分割支払い、郵便局支払い、企業銀行口座振替などに対応しています。

支付宝のサポート終了は大きな意味を持ちます。これまで支付宝が支持されてきた理由は、売り手も買い手も相手を信用できないため、第三者が間に入って決済を仲介する必要があったわけです。それが不要となった背景には、ひとつは代引きに対応できる地域が拡大できた配送面での進化、そして二つ目には買い手(消費者)が売り手(京東)を信用し、オンライン決済などで先払いをしても良いと思うようになった心理的な変化です。

信用市場の形成は、ネット通販など相手が見えないビジネス発展の大きなカギです。
今後ますますネット通販の成長が加速するのではないかと思います。

 

つぶやき
安いホテルにしたらロビーでしかネットが使えません。
不便だ~。

 

中国家電通販の競争が激化でスゴイ

中国ではここ数年ネットビジネスが過熱しています。
特に家電通販のシェア争いが激化してすごい事になってます。

その理由のひとつは欧米ファンドからの巨額の資金にあります。
特にTMTと呼ばれる通信、メディア、テクノロジー関連の会社へ、数十億、時には百億単位で資金が流入し、その資金力を背景にシェア獲得競争が激化しています。

中でも家電通販は価格競争が激化しています。
中国家電通販業界は内資の京东(じんどん、360buy.com)と米系の新蛋(New Egg、newegg.com.cn)の2強がシェア争いをしていましたが、そこに登場したのが易迅(いーしゅん、51buy.com)です。
易迅

商揃えの幅では京东に及ばないものの、粗利1%といわれる京东の価格を更にくぐる徹底的な価格戦略で急速にシェアを伸ばしています。
Alexa 51buy.com

Alexa.comのデータによるとついに新蛋のアクセスを抜いています。
Alexa 51buy.com newegg.com.cn

この易迅、最近ドメイン名を変更しました。
これまでのicson.comから、より覚えやすい51buy.comとなりました。
ちなみに、「51●●●」というのは中国のカテゴリー特化型ポータル(例えば求人、飲食店検索など)でよく見かけるドメイン名ですが、その理由は「51」が中国の「我要(うぉやぉ、~したい)」と発音が似ているからです。

このドメイン名変更に伴い、易迅はキャンペーンを実施、5.1億枚の割引クーポンにプレゼントと大盤振る舞いです。

これに対抗して京东も「粗利ゼロ」キャンペーンを開始、10億元(130億円)分の割引クーポンを配布し徹底的に戦う姿勢です。
京东 Campaign

京东はこの徹底的な価格戦略で、これまで圧倒的なシェアを維持しています。
Alexa 51buy.com newegg.com.cn 360buy

消費者としては価格競争の激化はうれしいのですが、流通業界全体が価格の下落に苦しんでいます。この状況まだまだ続きそうですので、ひたすら耐えるのか、新たな戦略で新たな利益源泉を探すのか、意思決定が求められそうです。

つぶやき
畑で育てているオクラに花が咲きました。
夏になってから植えたので今頃育ってます。