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中国で正しいマーケットを絞り込む意味

中国は大きい国です。

960万平方キロという、日本の約26倍の広大な国土は、極東から中央アジアにまで達し、そこには56の民族が、日本の約10倍の13億5000万人も住んでいます。
我々が一般的に想像する「中国人」とは、人口の大部分を占める漢民族のことですが、その漢民族の間でさえも、東西南北住む場所が異なれば言葉も生活習慣も大きく異なります。
一方で日本は、狭い国土に単一の民族が暮らし、各地の方言はあるものの、標準語が理解できないという人はいません。

このような市場の基本的条件の違いが、企業のマーケティング戦略にどれほど大きなインパクトお与えるのか、単純化してみました。

中国と比較してマーケットの条件がシンプルな日本を、常に2つの選択肢がある3レイヤーに表しました。
比較的シンプルな市場条件 2選択肢×3レイヤー上図のように、常に2つの選択肢が存在する場合、3レイヤー目では8つに分岐します。(2の3乗)

ではちょっと複雑な市場の場合どうなるでしょうか。
中国のように、日本と比較してセグメンテーションの要素が多い市場を考えてみます。単純な場合と比較して選択肢とレイヤーをひとつずつ増やします。
比較的複雑な市場条件 3選択肢×4レイヤー常に3つの選択肢に分岐していく場合、シンプルな市場と同じ3レイヤー目でも、既に27パターンに分岐しています。さらにひとつレイヤーが加わると分岐は81パターンとなり、シンプルな市場の10倍の分岐ができてしまいました。

全てのパターンに対して等しくマーケティング予算を分配すると仮定すると、パターン数が10倍になった分、分配される予算は10分の1に薄まってしまいます。

中国市場の場合、国土の広さや世代間のギャップ等を考えると、パターンの増加はこれ以上になってしまうかもしれません。一方で「中国市場には日本のマーケティング予算の10倍を使おう」 なんて話しは聞いたことありません。

マーケティング予算は広く薄く使ってしまっては何の効果もでませんので、自社の製品やサービスに最適の市場セグメントを選択して集中することが重要となります。

いつもクライアントに「ターゲット市場を絞り込まなければダメです。」と言っているのですが、こうやってビジュアル化すると恐ろしいくらい明確になりますね。

 

つぶやき
最近は物騒なニュースばかりですが、
畑を借りているファームのおじさんは「冬瓜でかいねぇ」
なんて声かけてくれて、 いつもと変わらずやさしいです。