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オンライン書籍販売大手の当当網が天猫(Tmall)へ出店

当当網官方旗艦店

中国のAmazon.comとも言われる、オンライン書籍販売大手の「当当網」が、B2Cオンラインモール大手の「天猫(Tmall)」へ、オフィシャルストアを開店しました。

4億人(公式発表)のユーザー数を持ち、中国のB2C市場で圧倒的なシェアを持つTmallには、当当網以外にも、食品の「1号店」や靴の「OK Buy」など、ネット通販サイトがオフィシャルサイトを出店しています。

当当網の出店の背景には激化する競争と、それに伴う販売費用の増加が考えられます。当当網はNYSEに上場していますので、財務諸表が公開されています。2012年Q2の実績を見てみると、マーケティング費用が対売上比で3.0%となっており、昨対比で0.7ポイントの上昇となっています。また、サイト運営に関する費用にあたるテクノロジー&コンテンツの費用は対売上比で3.2%と昨対比で0.6ポイントの上昇となっています。

一方で天猫の出店費用に当たる技術サービス費は、当当網のカテゴリーである書籍やメディア系商品の場合売上の2.0%です。
当当網クラスの大型出店となると、技術サービス費でもディスカウントがあるでしょうし、販促などでのタイアップも提供されるので、コスト的には割安感があります。

また、中国のネット通販はTmallの姉妹サイトである淘宝が開拓したと言って良く、商品ベースで検索して探すスタイルがユーザーにも定着しています。
商品をある程度絞り込んでから販売店を選ぶ淘宝スタイルとと、ネット通販サイトを選んでから商品を絞り込む独立系では、ユーザーの購買行動そのものが異なるので、当当網にとっても新たな顧客層開拓の選択肢としては有効かと思います。

当当網は以前にも、百度の広告コストが高すぎるとして一時期出稿を止めてみたり(でもはやり流入量が激減し復活)、チャレンジ精神旺盛な企業なので好きです。

 

つぶやき
最近急に寒くなってきました。
南国育ちの僕にはつらい季節です。
早速風邪ひきまくりです。

[Tmall 当当網官方旗艦店]
[当当網IRページ(英語)]

 

中国ネット通販の価格競争はチキンレースの様相

中国企業の会計年度は全てカレンダーどおりなので、8月は2012年の第2四半期と半期決算報告が出る月です。
ネット系企業の決算では、全体的に広告メディア系企業の決算が好調で、求人サイト大手の「前程無優(51job.com)」は第2四半期の売り上げが3.604億元(約5670万USD)と、前年同期比8.4%の成長でしたが、利益は1.146億元(約1800万USD)と、前年同期の8350万元から37.3%の増加と、大きく成長しています。

一方で、巨額の赤字を出し続けているのがネット通販です。
株式上場時の市場価値を高めることを狙ったユーザー獲得競争のため、特に3Cと呼ばれる携帯電話、家電、パソコンなどの家電系ネット通販は、欧米のファンドから獲得した100億円単位の資金の多くを値引きなどのマーケティング費用に使っています。
代表的な例は家電通販大手の京東商城や易迅などです。
粗利ゼロキャンペーンなどを大々的に展開し、新規ユーザー獲得に必死です。

ネット通販では取扱商品が同じものが多いため、どうしてもユーザーがサイトを選ぶ基準は価格になってしまいます。利益確保のため自社だけ価格を上げてしまうと、ユーザーが離れてしまうリスクが高くなります。

しかし既に上場してしまった企業や、他社の傘下に入った企業は、実業である商品の販売により利益を出すことを求められるので、価格競争から抜け出したくてたまりません。

今週は中国版アマゾンといわれる「当当網」の李国慶CEOやネットスーパー「1号店」の于剛董事長などが値引き合戦などについてコメントを出していますが、この2は既に上場したり、他社の傘下に入っている企業です。

家電量販大手の蘇寧電器はリアルもネットも展開する企業ですが、やはりネット通販に客が流れている影響が大きいのか、ネットも実店舗も同価格という価格ポリシーを打ち出しました。

まだまだ激戦の続くネット通販業界ですが、消費者にとっては安く商品が買えるボーナス期間のようなものでお得ですね。

 

つぶやき
来週あるカンファレンスで講演することになったので、
今週末は資料つくります。