Tag Archives: 当当网

中国の大手書籍販売サイト『当当網』が電子書籍販売を開始

中国の大手書籍販売サイト『当当網』が、2011年12月21日に電子書籍販売コーナー『当当数字書刊』をオープンしました。
当当網の電子書籍販売コーナー『当当数字書刊』が正式公開中国語で「数字」はデジタル、「書刊」は書籍という意味です。

オープン時点での商品点数は約5万点
9割の商品は、紙バージョンと比べて3割程度の価格に抑えられていて、多くが10元(約120円)以下とのことです。
ファイルフォーマットはePubを採用しているので、iPhoneをはじめ多くの機器で閲覧が可能ですが、当当網でも近い将来安価なリーダー機器の発売を予定しています。

先日ご紹介したとおり、中国では電子書籍の普及が進んでいますが、ほとんどは違法にダウンロードされたコンテンツです。
書籍ネット通販大手の当当網が、低価格でコンテンツの販売を開始したことで、正規版の電子書籍市場拡大が期待されています。

 

つぶやき
僕もスマホやiPadでKindleを愛用しています。
辞書が入ってるのがいいですね。
英語版の書籍でも読むのが苦になりません。

 

中国の街から書店が消えています

街角で見かけるニューススタンド

2011年7月に米国の大手書店チェーンのBordersが倒産しましたが、中国でも伝統的な書店はどんどん減少しているようです。

2007年から2010年の4年間で、中国の民営書店は1万軒も減少したそうです。
確かに、上海でも街中で書店を探すのは一苦労です。
日本ではちょっとしたショッピング街へ行けば書店が見つかりますが、上海では最近新規オープンするショッピングモールでも書店を見かけることはなくなりました。

最大の要因はネット企業の台頭でしょうか。
アマゾン中国や当当網といったネット企業は、豊富な品揃えと低価格を武器にシェアを伸ばしてきています。
日本の書籍は再販売価格維持制度で定価販売が法律で義務付けられていますが、中国に同様の制度はなく、値引き販売が行われています。
伝統的な書店の多くが定価販売であるのに比べ、ネットでは新刊書も20%程度の値引き販売が多いようです。

消費習慣の変化も大きいと感じます。
先日もご紹介したとおり、電子書籍が普及してきており、ネットからコンテンツをダウンロードしてPCや携帯端末で読む消費者が増えています。
またフリーペーパーも多数発行されており、駅や店舗等で簡単に手に入るため、カジュアルな読み物として人気です。

一方で都市化による家賃の上昇は店舗経営を苦しめているようです。
ネット企業に品揃えで対抗するには、大きな売場面積が必要ですが、売場を拡大すればそれだけ家賃負担が大きくなります。
店舗経営の総コストに占める家賃の割合は、一般的に10~15%程度だそうで、この割合以上になると経営が厳しくなるそうですが、北京や上海といった大都市では家賃の上昇が激しく、この比率を超えることも珍しくないようです。

中国では、新聞や雑誌はニューススタンドで買うのが一般的なので、普段の読み物は書店まで行かなくても用が足りることが多いですが、僕は書店の雰囲気が大好きなので、やはり書店が街から消えていくのは寂しいです。

 

つぶやき
書店やCDショップが街から消えていくのはグローバル共通のようです。
店員さん手書きのPOPを読むのが好きなんです。

 

メディア系通販の2強 アマゾン中国と当当网(だんだんわん)

中国のメディア系通販(書籍、音楽ソフト、映像ソフト等)でトップを争うのが、アマゾン中国(卓越亚马逊)と当当网です。

先日ご紹介したiResearch社の調査でも、両者とも上位につけています。
Alexaによる獲得リーチや
Alexaによるアマゾン中国と当当网の獲得リーチ

百度指数によるブランド名検索数でもしのぎを削っています。
百度指数によるアマゾン中国と当当网のブランド名検索数

アマゾン中国(卓越亚马逊)
アマゾンの中国での展開は、卓越网(じょうゆえわん)という中国ローカルのEコマースサイトが出発点です。
アマゾン中国(卓越亚马逊)ホームページ

2000年に設立された卓越网ですが、2004年8月にアマゾンに完全買収され、「卓越亚马逊」となり現在へ続いています。
私が上海へ来た当初は、まだメディア系以外の品揃えもイマイチでしたが、最近では品揃えが充実し、配送も迅速で使い勝手が良いです。

 

当当网
李国庆さんと俞渝さんという夫婦によって1999年にサイト開設以降、メディア系通販の代名詞ともなりました。2010年11月には米国NASDAQ市場に上場を果たしています。
当当网ホームページ

当当网のユニークなところは創業者でしょうか。夫婦で経営というのもネット系では珍しいですが、二人とも出版業界出身と異色です。
ジャーナリスト的気質があるのでしょうか、百度の検索広告単価が高騰した際は検索広告からの撤退を発表し注目を集めました(さすがにトラフィックへの影響が大きかったらしく、数ヶ月で復活しましたが…)。

 

激戦の両社ですが、最近はAmazonが追い上げを加速しているようです。やはりプラットフォームの開発力の差なのでしょうか。

 

つぶやき
先日ご紹介した、淘宝商城(タオバオモール)の2012年出店規則問題ですが、商務部(日本の経済産業省に相当)も介入し、淘宝に対し中小企業の保護を求めました。淘宝は17日に出店規則変更の延期を発表、騒動は収束へ向かうと思われます。