昨日は、中国のネットユーザーはテレビよりもネット動画が好きとの調査結果をご紹介しましたが、今回は彼らが利用している代表的なネット動画サービスをご紹介します。
今回ご紹介するのは、『優酷』、『土豆』、『酷6』、『楽視』です。
iResearch社による2011年8月の市場シェア調査によると、優酷が32.45%、土豆が21.40%で2強体制となっており、酷6は6.14%、楽視は2.69%となっています。
優酷(youku.com)
中国ネット動画サービスでトップを走るのが『優酷』です。Youtubeのようなユーザー投稿型のサービスです。2006年にサービス開始後、順調に成長し続け、2010年12月にNYSEに上場しています。

土豆(tudou.com)
優酷と並ぶ動画共有サービスです。
2005年にサービスを開始、2011年8月にNASDAQに上場しています。
2011年10月に、楽視と動画版権の買い付け、販売を行う合弁会社を設立しており、今後はユーザー投稿による動画共有に加え、需要の増えているテレビや映画等の版権モノのビジネス化を強化していくものを思われます。

酷6(ku6.com)
2006年に設立された動画共有サービスです。
優酷や土豆と比べると、シェアはぐっと下がりますが、検索エンジン市場で独走する百度と戦略的パートナーシップを締結しているため、百度からのトラフィック流入が期待されます。

楽視(letv.com)
先の3サイトとサービス内容が大きく異なるのが『楽視』です。
このサイトは正規に権利を取得したドラマや映画の配信をメインにしていて、ユーザーの投稿はありません。土豆と版権の買い付け、販売で合弁企業を設立しており、版権ビジネスを事業の柱と位置づけています。
2004年に中国のシリコンバレーと呼ばれる『中関村』で設立された楽視は、2010年8月に中国国内市場への上場を果たしています。

上記ネット動画サービス以外にも『PPS』、『PPTV』といった動画サービスがテレビドラマや映画コンテンツの配信で人気となっています。
つぶやき
いよいよ米国は感謝祭後の「ブラック・フライデー」を迎えます。
今年のクリスマス商戦がどのように動くのか楽しみです。